CHAPTER 1
関係権利者の事情を汲んだ問題解決による取得
都市開発部は、ビルやレジデンスを開発するための用地取得を担います。本郷Rの用地取得に向けて本格的動きに始めたのが、2017年。着工までに4年かかりました。本郷R建築敷地は、底地権、借地権及び借家権など、複雑に絡む権利関係のため関係権利者の方々の資産の有効活用が進まずお困りになっていたところを、当社にて各権利者の各々のご事情を踏まえた問題解決にご協力してお譲りいただいて1つの事業用地としたものです。用地取得が終われば「何を建てるか」を最終決定します。レジデンス、オフィスビルや商業施設など、様々な選択肢がありましたが、立地の特性、また市場調査の結果から、賃貸住宅の需要が高いと確信し、満場一致で賃貸レジデンスの開発に決まりました。 慣れ親しんだ土地をお譲り頂く数々の話し合いで、ご理解いただくまでの調整に多くの時間を要しましたが、ご協力いただいた皆様への感謝の意も含めて思い入れが強いですね。また、元々この地で営業されていた店舗さんが、竣工後にテナント様としてご入居して下さり、「設備の整った新築の建物で再開業できて嬉しい」とのお声を頂けたことは、大きなやりがいでした。